こどもの絵の世界

はじめに

幼児期の、こどもの絵の成長について紹介します。 タイトルの年齢はあくまで目安です。 +歳~と書いてあっても、それより以前に描き出す子もいますし、 興味がなければまったく描かない子もいます。 個人差が大きいので、不安に思う方もいるかと、書かないことも考えましたが、 まったく目安がないのもまたわかりにくいもの。

こどもが描き出すと言われている時期、 だけれど、描かないこどももたくさんいる時期、 と、気楽に考えてください。

遅いのかな?と思っていても、あるとき突然、心にためこんでいたものを 一気に出し、ずっと先に進んでいたりするのが幼児期のこどもです。 こどもの絵デザイン舎にも、 そんな驚きとよろこびがつまった作品のご依頼がよくあります。 ためこんでいたぶん、周囲の感激もひとしおです。

また、誰もが同じように成長するわけではありません。 紹介するような絵を描かずに、終わることもあります。 ぜんぜん違うふうに描くこともあります。 退行したように見えることもあります。 しかし、どれも心配することはありません。

頭から手足のはえた「頭足人」に代表されるように、 幼児の絵は「大人にとってわかりやすい絵」ではありません。 時には大人が「ちがう」と思う絵を描くかもしれません。 時には大人が「こわい」と思う絵を描くかもしれません。

でも、こどもは自らの世界の絵を描いています。 この時期だけの、彼らだけの貴重な世界を大切に「そっと見守る」ことができますように。 くれぐれも、あれ?胴体がないねえ、などという声かけはなさらず! (これが、難しいのですけれど!) そしてたとえ、ちがう、こわい、と思ったとしても、 できる限り、描きながら話していることばに耳を傾け、 想像し、楽しんで、ほめてほしいです。 (うまくできなかった私の切なる願いです)

そうすることで、こどもは絵を、そして自分自身を、 大好きになると思うからです!