こどもの絵の世界

3「かお」

人間の目には3つの点や線が逆三角形型に配置された モノを人の顔と認識する脳の働きがあり、 シュミラクラ現象(Simulacra)と言うそうです。

見えるでしょうか?

さて、「まる」を描くようになったこどもは、 それまでに習得したまると点、線などを使って、「かお」を出現させます。 とはいえ、その前のスクリブルでも、まるでも、 本人は「かお」を描いているつもりの場合もあるので、 正確には、「大人も理解できる顔」 を描くようになる、ということでしょうか。

3歳2ヶ月

[作品紹介art005]

2歳11ヶ月

まだ鉛筆を持ちなれず、消え入りそうに弱い筆圧で、 上手に丸とスクリブルを使って顔を描いた作品。 この中に、実は、家族4人がパパに包まれるように描かれています。
[作品紹介art033]

「まる」と「かお」が同時に出てきたという例もあります。
3歳4ヶ月

「丸が書けなかった娘が、さらりと紙に描いたのが丸を使った雪だるまで、 しかも、目、鼻、口がちゃんと描いてあったので、びっくり!」というエピソードの作品です。 その時まで、しっかりと心にためておいたものをいっきに開花させたのでしょうね! 「はじめてのまる」と「はじめてのかお」が同時にという記念作品です。
[作品紹介art084]

また、「まる」の延長ではなく、スクリブルや点や線を使って「かお」を出現させることもあります。

2歳11ヶ月

スクリブルと線で描かれた家族の「かお」。
[作品紹介art049]

3歳

スクリブル、線、まるを使って描かれた「かお」。 はじめて顔とわかる絵を描いた時のものだそうです。
[作品紹介art061]

「かお」が現れた時の感激はやはり大きいもので、 我が家もはじめて顔を描いた日は、親子で大喜びしました。 「かお」が描けると、家族やおともだち、 お気に入りのキャラクターをよく描くようになります。 親にもよくわかり、かわいいからなのでしょう。 こどもの絵デザイン舎へのご依頼も、この時期のものが数多くあります。